メンタルを守る5つの小さな習慣

ノウハウ
チェックリストと聴診器(ピンク背景)(craftbeermania様,PhotoAC)

 働いていると、日々の業務に追われて心がすり減る瞬間があります。お客さんへの対応、仕事の正確さ、生活者の健康を支える責任感…。その重さは時に自分自身のメンタルを揺さぶります。だからこそ、心を守る習慣を持つことが大切です。


「区切り」を意識する

 仕事とプライベートの境界線が曖昧になると、休むべき時間に頭が働き続けてしまいます。

  • 帰宅後はスーツや白衣を脱ぐ瞬間を「切り替えの合図」にする。
  • 仕事のメールは一定時間以降は見ない。
  • 通勤時間を「心のリセットタイム」と決める。

 上記はあくまで一例ですが、何かしらのタイミングではっきり休むと決めてメリハリをつける方が休息できます。ずっと仕事のことに頭が占領されていると疲弊してしまいがちなので、それは避けましょう。


小さな「ご褒美」を用意する

 人は「楽しみ」があると頑張れるものです。

  • 仕事終わりにお気に入りの店やカフェへ寄る。
  • 休日に趣味の時間を出来るだけ確保する。
  • 1週間頑張ったら新しい本や音楽を買うなど、何かやる気を出せるものを作る。

 人によって忙しくそれどころではないと感じる人もいるかもしれませんが、何かしら生活での楽しみを確保しておく事は潤いを与えてくれます。


感情を「言葉」にする

 ストレスを抱え込むと心が重くなります。

  • 日記やメモに「今日の出来事や気持ち」を書き出す。
  • 信頼できる同僚や友人に話す。
  • 言葉にすることで、自分の感情を客観視できる。

 言語化して整理するというのはシンプルながら効果的な手法です。自分がどういう考えに陥りがちなのかを把握することで、対処もしやすくなります。


体を動かす

 心と体はつながっています。軽い運動はメンタルを整える効果があります。

  • 10分の散歩や瞑想など、気分転換になる事をしてみる。
  • ストレッチや深呼吸を休憩時間に取り入れる。
  • 習慣化することで「心の安定剤」になる。

 体を動かすのは健康促進という意味でも役立ちます。けがや病気はメンタルにも悪影響があるため、そういった事態を防ぐ意味でも大切です。


「完璧」を手放す

 仕事は正確さが求められますが、人生すべてを完璧にする必要はありません。

  • 「できる範囲でベストを尽くす」と考える。
  • 失敗を「学びの機会」と捉える。改善策を考えたらすぐ切り替える。
  • 自分を責めすぎないことが、長く働くための秘訣。

 特に大人になるにつれ、完璧に何もかもこなさないといけないと思ってしまいがちですが、自分にも優しさを持ってあげてください。


まとめ

 メンタルを保つことは、薬剤師として長く働き続けるための基盤です。区切り・ご褒美・言葉・運動・完璧を手放す。この5つの習慣を意識するだけで、心の負担は軽くなります。

 周りの人を支えていくためにも、まずご自身を労わることから始めてみてください。


タイトルとURLをコピーしました