転職での自己分析は「過去の経験を整理し、自分の強み・価値観・希望を明確化する」ことが基本です。自己分析を進めて行く事で志望動機や自己PRに一貫性を持たせ、面接を有利に進められるほか、企業とのミスマッチを防ぐ効果も期待できます。今回は自己分析のやり方について見ていきます。
自己分析の目的
- 強み・弱みの把握:自分が得意なこと、苦手なことを整理する
- 価値観の明確化:仕事で何を大切にしたいか(給与、やりがい、安定性など)
- キャリアの方向性確認:今後どんな働き方を望むのかを言語化する
- 企業選びの軸を作る:応募先を選ぶ基準を明確にすることで、後悔を減らす
ポイントは自分を知り、企業を知る。この作業を徹底することにあります。なんとなくイメージで得意・不得意を把握していても、それを言語化するのは意外と難しいものです。まず自分の強みと弱みが何かを把握しましょう。後述しますが、エージェントや友達に相談するのも意外な一面が分かりおすすめです。
自己分析のやり方
ここでは、自己分析のやり方をステップ形式で解説します。
①過去の経験を振り返る
- 学生時代、前職などで印象に残った出来事を書き出す
- そこでの成功体験・失敗体験・やりがいを感じた瞬間を具体的に整理する
②5W1Hで深掘りする
- 「いつ」「どこで」「誰と」「何を」「なぜ」「どのように」から分析する。状況の整理。
- その経験から得たスキルや学びを抽出する
③強み・スキルを抽出する
- 先ほど整理した事項を基に、チームワーク、専門知識、問題解決能力などをリスト化
- この時、他人から評価された点も参考にしながらやってみる
④価値観を整理する
- 「給与よりもやりがい」「スキルアップ」「挑戦したい」など、自分が優先したいものを順位づけする
- 転職先選びの基準を明確にする。ただし、価値観にとらわれすぎて別の要素をおざなりにはしないように注意(給与さえよければ良いのような偏った考え)
⑤未来のキャリア像を描く
- 3年後・5年後・10年後にどうなっていたいかをイメージしてみる
- そうなるために必要な環境やスキルを逆算する
実践のコツ
- 自己分析シートや診断ツールを活用:無料で使えるチェックリストや診断サービスが多数あるため、そうしたサービスを活用する。
- 第三者の視点を取り入れる:転職エージェントや信頼できる人に相談すると、客観的な強みが見えやすいです。自分で気づいていない長所や短所が見えてくるため、自己分析の助けになります。
- 定期的にアップデート:自己分析は一度やって終わりではなく、転職活動の進行に合わせて見直したり再度実施したりすることで、新しい発見があるかもしれません。
まとめ
自己分析は「過去の棚卸し」から始まり、「強みと弱み・価値観・未来像」を言語化するプロセスと言えます。これを徹底することで企業選びの軸がぶれなくなり、納得できる転職に繋がる助けになります。転職に限らず、自己分析をしてみることで新しい自分を見つけられるかもしれません。

